経理の役割は何でしょう?

日々の資金繰り?
決算書類を作ること?
会社の利益の管理?

どれも経理の大事な役割ですね。

役割は何?と聞かれて、一言で言うのは難しいです。

しいて一言で言うとすれば
「会社のお金、数字に関わること全て」
でしょう。

とはいえ、これでは漠然としすぎていますよね。

そこで、
財務会計、管理会計、税務会計
の3つに分けて見ていきましょう!

基準が決まっている財務会計

財務会計とは、、外部報告のための会計と言われています。

ここでいう外部というのは、利害関係者。
主に株主、債権者、税務当局などです。

経理の仕事をする上で、基本となるのがこの財務会計です。

理由は2つ。

1つ目は全ての会社が会社法や金融商品取引法などの法律にもとづいて日常の取引を記録し、決算書類を公表しているから。

基準にもとづいて行われる会計なので、別名「制度会計」とも呼ばれています。

2つ目は、あとで説明する管理会計と税務会計も財務会計がベースになっているから。

経理初心者は、まずこ財務会計を勉強することになります。

先ほど挙げた1つ目の理由のとおり、会社の決算は財務会計に基づいて作られるため、日常業務をする上で必ず必要になるためです。

なお、簿記検定も財務会計の知識が問われます。

会社の経営分析に役立てる管理会計

管理会計は、財務会計とは逆に、会社の内部で経営に役立てるための会計です。

社内で使うものなので法律に縛られることもなく、作り方も会社によって千差万別。

極端な話、社内でわかりさえすれば、どう作ってもいいんです。

この管理会計の能力こそが、
経理に携わる者の価値を決める、と言っても過言ではありません。

なぜなら、近年は使いやすい会計ソフトが多く販売され、財務会計の知識はほとんど無くても日常業務に支障はなく、決算書類も作れてしまうからです。

最近はほとんど自動で仕訳ができてしまうので、ますます管理会計の能力が問われるでしょう。

はっきり言えば、財務会計は誰がやっても同じ、なんです。

それなら人件費の高い正社員でなくても、派遣、パート、アルバイトに任せればよい、となってしまいます。

そこで、管理会計の能力が出てくるわけです。

財務会計で作った決算書類を分解、分析して経営者の意思決定に役立てる能力。

財務会計をマスターしたら、是非管理会計にも挑戦しましょう!

余談ですが、管理人が勤めていた会社はそこそこ大きな会社だったのですが、経理部員の約半分は、仕訳の理屈がわかっていませんでした。

会計ソフトが進歩したおかげ(?)で、「この処理の時は、ここに数字を入れて、このボタンを押す」という程度の認識しかなかったようです。

これではただの「事務屋」です。
あなたはただの「事務屋」で終わらないように!

税金計算に使う税務会計

税務会計とは、法人税や住民税を計算するための会計です。

法人税などの税金は、基本的に会社の利益(=課税所得)に対して課税されるのですが、この課税所得を算出する時に、税法独特の計算が必要になります。

例えば、交際費は財務会計では費用となるので利益が減りますが、税務会計では、費用として認められないため、その分だけ財務会計で計算した利益に金額を加算しなければなりません。

これはちょっと難しいので、詳しい内容は別途説明しますね。

まとめ

財務会計で、日々の入出金、各種仕訳をし、これを積み重ねて決算書類を作る。
管理会計で、決算書類の内容を分析して経営者の意思決定に役立てる。
税務会計で、正しく納税を行う。
これらの3つの会計知識を駆使して、日々の仕事をこなしていきましょう。

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