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不良在庫を解消する3つの対策 餅は餅屋、在庫は?

在庫が増えている…?
しかも全然動いてねぇ…!!不良在庫じゃねーか!

あなたの会社は不良在庫に悩まされていないでしょうか?

不良在庫は出さないのが一番なのですが、
そう上手くいかないのが現実。

今回は不良在庫の対策についてお話しましょう。

不良在庫がなぜいけないのか?

不良在庫がいけないのは明らかでしょう。
では、なぜいけないのか。

製品を作るために使ったお金が留まってしまうから。

身も蓋もない言い方をすると、会社の目的はお金を増やすことです。
そしてお金の流れは、現金→製品→売掛金→現金→…というサイクルをとります。

製品はお金が形を変えたものと見ることができます。
つまり、製品のまま留まっているということは
このサイクルが止まっていて、お金の流れが詰まっているということを意味します。
回転寿司のレーンの途中で皿が詰まって重なっている光景をイメージすると
わかりやすいのではないでしょうか。大惨事ですね。

不良在庫がたまると、
お金の流れが止まってしまい、資金繰りが悪化します。
資金繰り悪化の行き着く先は…倒産。

こうならないためにも、在庫管理は重要なわけです。

日常の在庫管理を見直す

当然ながら、まず何よりも適正在庫を維持するのが最良です。
ほとんどの会社で導入をしているとは思われますが、
在庫管理システムを構築するのが手っ取り早いでしょう。

といっても、単に入庫、出庫、在庫がわかるだけでは不十分です。
なぜなら、商品が多岐にわたる場合、
それらを人の目で確認してから対策をするは限界があるからです。

例えば、在庫の過不足を自動で検出してアラートメールを送る、
というような機能を追加すれば、問題点をピンポイントで洗い出すことができて効率的です。

ただ、この方法にも弱点があり、
売れていない商品であっても、たまたま適正在庫を割り込んだりしたら
アラートメールを送ってしまいます。
このような場合は、それが売れ筋商品か売れない商品かで
判断をすることになります。

このあたりのノウハウを持っているのは、
何と言っても倉庫会社でしょう。
もしあなたが、このようなシステム構築を検討中であれば、
いろいろな倉庫会社を比較検討することをお勧めします。

管理人の周りの事例ですが、前年に100積みあがってしまった在庫を
さばき切ったばかりか、-8程度までの削減を実現した猛者がいます。

前年の管理がヤバかったのも事実ですが、
当人曰く、在庫管理システム導入のおかげだよ、とのことでした。

とにかく売り切る

過剰在庫や型落ち製品のアウトレットセールがこれにあたります。
捨てるくらいなら安くても売り切ってしまえ!というわけです。

お金を回収するという点ではオーソドックスな手法です。

ただ、モノによっては安売りによるブランドイメージの低下や
投売りをする会社というような企業イメージの低下などの
デメリットもありますのでご注意を!

廃棄してしまう

売れないのなら早めに廃棄してしまいましょう。
少量の在庫ならばともかく、大量の在庫があれば
その保管料も馬鹿になりません
埃をかぶって色褪せた商品のために高い保管料を
払い続けるのは馬鹿馬鹿しいです。

お金を稼ぐために作った商品が、金食い虫になるのは
本末転倒もはなはだしいので、早めの決断が重要です。

棚卸資産は税務調査でもよく見られる項目です。
必ず廃棄証明を取って、できれば現物の写真も残しておくことが必要です。

評価損を計上する

これは不良在庫の問題を直接解決するものではありませんが、
在庫評価損を計上する必要があります。
これは帳簿上の話であって、実際に不良在庫を廃棄するわけではありません。

これを先延ばしにすると、あとあとになって
一気に評価損、処分損が計上されることになるばかりか、
場合によっては費用の先送りという利益操作を疑われることもあります

例えば、1年間全く動きがなかったり、あってもごく僅かであるような商品は
評価損計上の対象となる可能性があります。

このあたりは、会計監査や税務との兼ね合いがありますので、
会計士や税理士とも十分に打ち合わせをすることが望ましいです。

まとめ

不良在庫があるということは、お金の流れが詰まっているということ。
放置しておくと必ず資金繰りが悪化します。

在庫管理システムの構築等で日常の在庫管理を適正化し、
不良在庫削減に努めるべし。

不良在庫でも売れないかを検討し、売れないと判断すれば
先延ばしにせず、すぐに廃棄する。

廃棄しない場合であっても評価損の計上は早めにしておく。

倉庫会社はどこがいいのかわからない、という場合は
無料の一括見積もりサービスがあるので、是非ご検討下さい。

 



 

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