経理の仕事していくに当たって
重要なことは何でしょう?
もちろん会計基準や税法などの知識は
必要ですが、一番大切かと言われると
管理人は正直そうでもないと思います。
それでは一番大切なものは何か?
管理人が考えるのは、
信頼関係
です。
月並み過ぎる考えだ、と思われる方も多いでしょう。
ですが、管理人の経験上では
これが一番大切だと言えます。
なぜ信頼関係が大切か
例えば、ここにAさん、Bさんという2人の人物がいるとします。
Aさんは、会計士、税理士顔負けの知識を持っています。
だけど、相談を持ちかけても専門用語のオンパレード。
用語を知らない方が悪い、というような態度。超嫌な奴。
Bさんは、知識はそこそこ。
だけど、わからないことでも調べながら、
親身になって相談に乗ってくれる。
ちょっと極端な例ですが、
いかがでしょうか。
一緒に仕事をしたい、また、相談を持ちかけるならどっち?
大多数の人はBさんを選ぶでしょう。
経理の仕事は数字が相手だ、と思われがちですが、
実際のところその数字は会社の皆さんが積み上げてきたもの。
また、その数字を積み上げる方法を指導するのも経理の仕事です。
管理人は、営業の人から、
ここの経理処理はどうやるの?
こういう取引をしたいんだけど、会計上の考え方は?
という相談をたくさん受けます。
大変ありがたいことです。
もし、信頼関係がなければ、相談を受けることもなくなるでしょう。
現場での経験を積めないので、そこで自分の成長も止まります。
個人の成長が止まれば、経理部門の成長も止まってしまいます。
組織である以上、個人がどんなに優れた知識を持っていても、
周りからの信頼を得られなければ、使う機会は
決算書類の作成、申告書の作成、という「事務作業」の時くらいでしょう。
組織じゃなくて個人事業主ならいいのか、という意見もあるかもしれませんが、
個人事業主だともっとダメですよね?
一昔前ならいざ知らず、会計士、税理士が余っている現在、
知識を鼻にかける人なんて必要とされていません。
どうやって信頼関係を構築する?
信頼関係が大事なのはわかった。ではどうするか?
管理人の事例を紹介します。
- 最低限の知識はつける。
- 親身になって相談に乗る。
- わからなくても調べて、必ず回答を用意する。
- 説明は根拠を示してわかりやすく。
この4つが大切です。
最低限の知識はつける
いくら知識が一番大事ではないにしろ、
全く何も知らないのでは話になりません。
何も会計士の資格を取れ、ということではないです。
最低限、日商簿記2級程度の知識があれば十分です。
あと重要なのは社内のルール。
厄介なことに、これは資格試験の勉強では身につきません。
上司や先輩に教わりましょう。
親身になって相談に乗る
相談を持ちかけてもらえる、というのはありがたいことです。
信頼関係を強化する絶好のチャンスですから。
よほど忙しくない限り、快く相談に乗りましょう。
それだけでも、信頼関係構築という目標の8割は達成したも同然です。
あとは、相手の話をよく聞くこと。
わからなかったら一緒に悩む。一緒に電卓を叩く。
カウンセラーにでもなったつもりで相談に乗ってください!
わからなくても調べて、必ず回答を用意する
相談を受けて、すぐに回答が出ないことがあります。
むしろ管理人はほとんどこれ。
(本当はもっと即答率?を上げなきゃならないんですが・・・)
そういう時は、
確証がないので、一旦調べてから回答します。
私では判断できないので、協議してから回答します。
などという旨伝えて調べたり、相談したりします。
ここで重要なのは、何がなんでも回答を用意するということ。
他部門の管轄であれば、他部門に教えてもらうか、
他部門に相談するように伝えましょう。
相談を受けて回答しないというのは一番ダメです。
相談に対する回答がどうしても出ないなら、
すぐに回答できない、という回答をします。
社内で相談してもわからなければ、
会計処理に関することなら会計士や監査法人、
税務なら税理士や国税局電話相談センター(←意外と丁寧に教えてくれます!)
に相談するとよいでしょう。
説明は根拠を示してわかりやすく
説明を求められ回答をする時には、根拠を示すことが大切です。
質問のレベルを問わず、です。
例えば、日常よくある、勘定科目をどれにすればいいか、という質問。
ドアを修理して、さらにその部分を金属プレートで補強した。プレートの金額は2万円だった。
勘定科目は備品費?修繕費?
良い例
金属プレートは独立して備品としては管理しませんし、
修理の一環で、修繕費としてしまってかまいません。
金額も2万円と小さいので一括償却資産や固定資産にもなりません。
悪い例
修繕費です。
良い例は、なぜその科目を適用したのか、の根拠を示しています。
相手の納得感も高いでしょう。
悪い例では、その場はしのげますが、相手はまた同じ質問をしてくるかもしれません。
まとめ
知識も大切だけど、信頼関係が一番大事。
信頼されていなければ、せっかくの知識も使う機会が限られます。
月並みですが、一つ一つ質問や依頼に応えて、
頼られる人になって下さい。
どこよりもわかりやすい説明を心がけています。
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