転職活動を成功させるために大切なものの一つに、自分自身のスキルがあります。

ここでいうスキルとは、あなた自身にはどのような能力があってどのようなことができるのか?ということです。

あなたが仕事で高いスキルを持っていれば、それだけ転職活動の幅も広がり、さらに内定を取れる確率も上がります。
例えば、経理部門での転職。
伝票チェックだけをやっていた人よりも、決算書類を作ったことのある人。
決算書類を作ったことのある人よりも、有価証券報告書を作ったことのある人。
というように、当たり前ですができることのレベルが高い方が、より条件のいい会社に入ることができる可能性が高まります。

ただ、闇雲に勉強しているだけではスキルは上がりません。
普段の仕事をただ惰性でこなしているだけでもそうです。

特に30代40代と年齢が上がるにつれて、あなたがどのようなスキルを持っているのか?ということが重要になります。
スキルがない!では転職はおぼつきません。

では、どのようにスキルを上げていけば良いのでしょうか?
スキルを上げるために考えられる3つの方法をご紹介します。

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他の会社でも通用するスキルという観点を忘れない

今やっている仕事の精度を上げて、スキルを磨くんだ、という考えは危険です。
なぜなら、今あなたがやっている仕事、というのが他の会社でも同じとは限らないからです。

スキルは大きく分けて二つあります。
一つは、その会社で上手く仕事を回すスキル。
もう一つは、他の会社でも通用するスキル。

「わが社の常識、世間の非常識」という言葉があるほど、その会社独自のやり方は他社では通用しない可能性が高いです。
自分自身の転職を振り返ってみてもそうです。
前職では当たり前にやっていたことが、転職先ではそうではなかった、ということがたくさんあります。

ですから、自社のやり方に固執するのではなく、他の会社でも通用するスキルはどのようなものだろう、と常に考えながら仕事を進めることが大切です。

他社でも通用するスキルというのは、ある意味抽象的なスキルと言い換えてもいいでしょう。

例えば、営業部門では、自社の製品にいくら詳しくても、他社に行ってしまえばその知識は役に立たないでしょう。
ですから、そこから一歩引いて、製品に詳しくなるためのノウハウや販売手法といった、ツブシの効くスキルを磨いていくのです。

また、経理部門では、自社の決算書類を効率的に作れたとしても、他社でも同じ方法ですすめられるとは限りません。
経理の場合は、会社特有の処理ではなく、会計基準や税法に立ち返って考えてみることが大切です。
会計基準や税法は全ての会社に共通のルールなので、これらを把握しておけば、他社に行ってもその知識を役立てることができるわけです。

尖ったスキルを持とう


広く浅く、得意な分野はちょっと深く、というスキルの身につけ方があります。
これは間違ってはいないのですが、インパクトとしては弱いと言わざるを得ません。

なんでもそつなくこなせて、それなりに優秀、という優等生タイプ。
そう、例えるならトヨタの車のようなイメージです。
乗り心地もそこそこ良く、荷物も積めて、燃費も悪くない、走りも必要十分・・・というまさに万人受けする車です。

裏を返せば、これといって突出した特徴もありません。
ですから人によっては、面白くない、と感じるわけです。

人間も同じで、何か突出した尖ったスキルがあった方が会社から見るとインパクトがあります。
転職者を受け入れる会社は、実際にインパクトのある人間を求めています。

どこにでもあるようなスキルの持ち主であれば、多数の応募者の中に埋もれてしまい、人事の目に留まらないでしょう。
書類選考で落とされてしまうのが関の山です。

しかし、この分野なら絶対に誰にも負けない、というスキルがあれば面接でアピールする機会も出てきます。
内定をもらって、実際に活躍できれば、転職先でも一目置かれる存在になれるでしょう。

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勉強と実践を繰り返してスキルをつける

ではスキルをつけるには、本を読んだり、セミナーを受けたり、資格試験の勉強をすればよいのか、と言えばそれだけではありません。

勉強をするのは間違いではありませんが、勉強だけでは足りないのです。
いわゆる頭でっかちというやつですね。
本を読んだだけで全てを知ったような気になってしまう・・・。
そんな考え方は危険だということは、誰にでもわかるでしょう。

勉強をした場合には必ず実践をして、得た知識を生かさなくては意味がありません。

私自身も本を読んだり、資格の勉強をしたりした時は得た知識を一つでも仕事で実践をしています。
得た知識を実際の仕事で使ってみて、役に立つか立たないかを検証して、どんどん知識をブラッシュアップしていきます。

セールストークでも、文章の書き方でも、リーダーシップでも、会計でもなんでもいいんです。
勉強したことを必ず一つでも実践してください。

勉強と実践を繰り返して初めて、他の会社でも通用するスキルが身についていくのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ただ漠然と、スキルを付ける、といってもなかなかできることではありません。
今回ご紹介した3つの視点でスキルを磨いていけば必ず転職活動でも役に立つことでしょう。

特に、自社だけで通用するスキルを磨くのではなくて、他の会社でも汎用的に使えるスキルを身につけることを第一に考えてみて下さい。
それだけでも、あなたの能力はどんどん成長していきますよ。