経理の仕事をするために避けて通れないのが「仕訳」です。
なぜなら、仕訳は決算書類を作るためには絶対必要だから。
これから説明をしていきますね。

とはいえ、最近は仕訳を覚えずとも経理ができてしまいます

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仕訳って何だろう?

管理人は、就職して最初に経理部に配属になりました。
当然、「仕訳って何だべ?」となったわけです。

ボールペン買った、土地を売った、
借金を返した、税金を払った・・・
これら全ての取引を勘定科目(現金、消耗品費など)で
あらわして一つ一つ記録したもの、
というイメージをもってもらって差し支えありません。

経理の役割の一つとして、決算書類の作成がありますね。
決算書類は会社の一年間の取引を全てまとめたものです。
仕訳はその取引の最小単位なんです。

仕訳の伝票には、入金伝票、出金伝票、振替伝票
そして、売上伝票、仕入伝票という種類があります。
今どきの会計ソフトは、安価で性能がよいので
手書きの伝票は減ってきていますが、まだ使っている会社もあるようですね。

そうそう、伝票には必ず、証拠となる書類を添付しなければなりません
これは「証憑書類(しょうひょうしょるい)」といって、
請求書、領収書、注文書、発注書などがあります。

証憑書類を添付することで、架空の仕訳ではないという
証明をするんですね!

仕訳のテクニック

仕訳は取引を勘定科目であらわすものでした。
そして、仕訳には借方と貸方があります。
この借方と貸方の金額は必ず一致します。

借方?貸方?いったい何のことだかわかりませんよね。
管理人も初めて聞いたときずいぶん悩みました。
これは、もともとは中世イタリアではお金の貸し借りを
あらわしていたそうなのですが、
実務上は言葉の意味にこだわる必要は全くありません

借方が左、貸方が右とだけ覚えておけばよいでしょう。
管理人は
「かりかた」の「り」が左払いだから左側、
「かしかた」の「し」が右払いだから右側、
と教わりました。

さて、借方、貸方であらわすとはどういうことでしょうか?
具体例があった方がイメージがわくと思いますので、
次の取引を例にとってみましょう!

例1:100円のボールペンを買って、代金を現金で支払った。

仕訳:借方 消耗品費 100円 /貸方 現金 100円
例2:売上代金200円を現金で受け取った。

仕訳:借方 現金 200円 /貸方 売上 200円

いかがでしょうか?
イメージはわきましたか?

現金が貸方にあったり借方にあったりしますが、
これは決算書類の一つ、「貸借対照表」がある程度わかっていないと
理解ができません。
でも大丈夫!管理人も最初はまっっったくわかりませんでした!

実際の仕事ではたくさんの勘定科目を扱うことになります。
ですから、管理人は新しい科目に出会うたびに
この科目は貸借対照表のどこに出てくる科目なんだろう
と疑問を持つことにしていました。
そうすることで自然に覚えていくことができます。
まさに、習うより慣れろ、です!

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絶対にやってはいけない覚え方

貸借対照表をイメージといっても
初めのうちは、どの科目をどっち側に記入するべきか
迷ってしまい、取引のパターンで覚えたほうが早い、
と感じるかもしれません。

しかし、管理人の経験上、
この取引の時は、この科目は右、
この取引の時は、あの科目は左…
というように取引ごとのパターンで覚えてしまうこと
絶対にやってはいけないと言えます。

なぜならば、これをやってしまうと
応用が一切きかなくなってしまうんです。
例のような簡単な仕訳ならばまだいいのですが、
何行にも渡る複雑な仕訳になると、もうお手上げです。

実際、管理人もこういう人をたくさん見てきました。
仕訳がわからない、と質問を受けて、何事かと聞いてみれば
何のことはない、単なる勘定科目の修正だったことがあります。
「勘定科目の修正というパターン」が
頭に入っていないため、単純な仕訳であってもできなかったんですね。

取引のパターンはほぼ無限にあります。
しかし、貸借対照表がわかれば、
資産、負債、純資産、収益、費用のたった5つのカテゴリーに
勘定科目をわけるだけで
どんな仕訳もできるようになります。
管理人も仕訳をきるときはいつもこの5つを頭に浮かべています。

まとめ

仕訳は会社の一つ一つの取引をあらわしたもの。

仕訳は借方、貸方があり、必ず金額は一致する。

取引パターンはほぼ無限にあるので、貸借対照表をイメージして覚える。

貸借対照表はリンク先の記事が参考になります。

それでも仕訳を覚えるのが手間だなぁ、
仕訳を勉強する時間があったらもっと生産的な仕事にあてたいよ
というあなたはクラウド会計システムfreeeが便利です。

あなたが仕訳を覚えずとも、システムが自動で仕訳を起こしてくれます。

管理人が実際に使ってみたので参考にしてください。