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クラウド会計システムfreeeの6つのメリットと3つデメリット

最近はクラウドサービスが増えてきました。
代表的なのはgmailやhotmailといったメールサービス、googleドライブやdropboxといったオンラインストレージですね。

会計関連はというと、freeeやMFクラウド等の会計システムをはじめ、予算管理システム、個人立替の経費精算、電子請求書、電子帳票等業務効率化には欠かせないサービスがたくさんあります。

とはいえ、経理の仕事をするときに一番ふれるのはやはり会計システムです。
ですが、クラウド会計システムはたくさんあってどれを選べばいいかわからない、そんなお悩みもあるのではないでしょうか?

そこで、管理人が調べたこと、使って気づいたことをシェアしたいと思います。

今回は、管理人が会計システムfreeeを実際に使ってみておすすめできそうな点についてお話しします。

管理人はクラウド会計ソフトを初めて使いました。
今までのパッケージソフトはなんだったんだろう?
今までの経理業務はなんだったんだろう?
というのが率直な感想です。

freeeはかゆいところにも手が届き、中小法人ではクラウド会計ソフトシェアぶっちぎりでナンバーワンなのもうなづけます。

きっとあなたも使ってみたくなるでしょう。

ためしに使ってみるだけなら完全無料ですし、追加料金がかかるということもありません。

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あえてfreeeの3つのデメリット

あえてfreeeのデメリットを先にお話しておきます。

管理人が考えるデメリットは3つです。

1.仕訳は基本的に自動が前提なので複式簿記に慣れていると逆にとっつきづらい

freeeはコンセプトの一つとして、簿記を知らなくても経理ができる、ということを挙げています。

どういうことかというと、取引内容を入れたり、銀行取引やクレジットカードのデータを取り込めば自動的に仕訳ができてしまうのです。
下の画像はfreeeの仕訳入力画面なのですが、確かに勘定科目を直感的に選べるようになっています。

裏を返すと、freeeは一般的な複式簿記の処理が苦手というデメリットになってしまうといえます。

手数料が引かれて入金されてきたり、車の売買などの複雑な仕訳が発生したりすると一筋縄ではいきません。

このような場合は、「振替伝票」という機能を使って、1から手入力します。
ですので、複雑な仕訳が多い場合は、簡単に自動で仕訳ができるというメリットを
十分に生かせない可能性があります。

会計士や税理士に会計処理を質問するとおそらく複式簿記の形式でご回答いただけるでしょう。
あなたに仕訳の知識がある程度あれば理解できると思いますが、あなたの仕訳の知識が「freee仕様」になってしまっている場合、
説明が難しくなってしまう可能性があります。

2.実際には多少の簿記知識は必要

freeeは自動仕訳が前提にあるため、簿記の知識がなくても仕訳ができるというのが大きなメリットです。

しかし、その自動仕訳が本当に正しいの?というところはやはり最後は私たち自身で確認しなければなりません。

簿記の知識が本当に全く無かったら思わぬ肩透かしを食らう可能性がありますので、最低限の知識はつけるようにしましょう。

3.ランニングコストが高くなってしまう可能性がある

これはクラウドソフト全般に言えることですが、基本的に月額課金です。
ですから、買いきり・保守契約無しのパッケージソフトより費用がかさむ可能性があるので、
導入する場合は、ランニングコストについても十分ご検討下さいね

以上、デメリットを挙げました。

しかし、これらのデメリットを超えるメリットがたくさんありますので、デメリットを理解した上で使用されれば全然問題ありません!

また、よくクラウドサービスはセキュリティが心配、という声がありますが、freeeのセキュリティは金融機関並みなので割と安心です。

そもそもfreeeとは何だ?

freeeはクラウド会計ソフトと呼ばれるシステムで、日々の仕訳から確定申告までをほとんど自動でこなせてしまう会計ソフトです。
日常の経費精算や請求書発行、確定申告を一気にできてしまいます。

※音が出ます!音量にご注意ください!

公式動画でざっとイメージはつかめたでしょうか?

freee社の人の話によると、

というのが利点とのこと。

要は、自動入力を多く取り入れ、効率化を図ることができるのです!

管理人は経理の仕事をしていて、こんなことを言うのもなんですが、いわゆる事務作業、仕訳はもちろん、あんなに面倒で難しい財務諸表や税務申告書の作成でさえ、付加価値を何も生まないと思っています。

ですから、事務作業は排除して空いた時間を営業活動や企画立案など、付加価値の高い仕事に当てなければなりません。

規模の小さい法人や個人事業主ならばなおさらです。

そういう意味では、このような会計システムは業務効率化にうってつけですよね。

さて、実際に導入された方はどのように感じているのか。
導入事例をご紹介します。

※音が出ます!音量にご注意ください!

さらに、管理人が独自に取材したfreeeの評判も公表していますので、ぜひ参考にしてください。

無料体験もできますので、まずは無料で使い倒してみて導入するかしないかを決めてみるのも良いのではないでしょうか。

期間は30日ですが、30日を超えても古いデータが順次消えていくだけで、有料プランに移行するということはありません

ですので、練習と割り切って、どんどん操作していきましょう!

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freeeの中小法人向けシェアはクラウド会計でナンバーワン

クラウドに限らず、そのソフトのシェアがどのくらいなのかというのは気になるところです。

シェアが大きければ、

といった面で期待ができるためです。

数あるクラウド会計ソフトの中でのfreeeの位置づけはどうなのでしょうか?

MM総研の調査によると2017年9月時点で、従業員300人以下の法人ではクラウド会計ソフトシェアトップ(32.3%)です。

出典:MM総研クラウド会計ソフトの法人導入実態調査

とはいっても、クラウド会計システム市場は現状は大きいとは言えず、まだまだ拡大途上です。

設立年数が短く、成長率が高い企業ほどクラウド会計システムを導入している傾向が強いことから、これからクラウド会計システム市場はどんどん拡大していくことでしょう。

freeeのサポート体制はチャット、メール、電話の3種類

会計システムに限らずいろいろなシステムを導入するのに気になるのがサポート体制。

せっかくシステムを導入したのにサポートが親切でなければ、つまづいたままで使えなくなってしまいます。

これではもったいない。

では、freeeのサポート体制はどうなっているでしょうか?

freeeはチャットサポート、メールサポート、電話サポートの3つのサポートを提供しています。

料金プランごとに使えるサポートは下記のとおりです。

freeeの6つのメリット

freeeはかなり多機能で、日々の取引記録から決算書作成、経営状況のレポート、請求書発行、売掛金期日管理、さらには確定申告書作成までできてしまいます。

ここからは、freeeを導入するとどんなことができるのか、どんなメリットがあるのかを紹介します。

1.日々の入金や出金の仕訳は必要項目を選ぶだけでできる

日々発生する入金、支出は取引日、勘定科目、金額を指定すれば自動で仕訳が起きます。
必要に応じて、取引先や品目も入れることができます。

もちろん、現金主義会計、発生主義会計両方に対応可能です!

現金主義会計とは、文字通りお金が入った日と出た日に売上や費用を計上する方法。
発生主義会計とは、売上ならば例えば商品を出荷した日、費用であれば購入品を検収した日に計上する方法です。

必要事項を入れただけで仕訳が起きるのはわかったけど、結局手入力じゃん?というご意見があると思われます。

実は、さらに早く入力できる機能があるんです。

2.AI学習機能で銀行口座の入出金とクレジットカード決済をものすごいスピードで自動入力できる

自動で経理」という機能があります。

この機能、実際使ってみましたが、はっきり言ってめちゃくちゃ早いです。
手入力するのが馬鹿馬鹿しくなるくらい。

さて、具体的にはどんな機能か?

銀行口座やクレジットカードをあらかじめ登録しておくことで、銀行の入出金明細、クレジットカード利用明細を取り込むことができます。

明細を取り込むときに、勘定科目や消費税区分、摘要などを指定すればそのまま仕訳が起きます。

初めての操作で手間取ったこともありますが、30明細近くを勘定科目の設定を含めて10分程度で取り込めてしまいました。
慣れればもっと早くできるのでしょう。

また、AIによる学習機能がついていて、同じような取引が出てきた場合、
前回と同様の勘定科目や課税区分を自動で指定してくれますので
使えば使うほど手間が減っていくイメージです。

これを手で打っていくとなると、1明細1分でできたとしても30分かかってしまいます。
件数が少なければ大差ないのですが、件数が多くなればなるほど便利な機能といえるでしょう。

銀行口座とクレジットカードは、今どきはネット上で入出金が見られるのですが、現金の入出金がくせもの。

特に現金で支払ったときの領収書、レシートの山!

これにも解決策はあります。

3.レシートを取り込んで読み取ってくれる

レシートを見ながら内容を打ち込んでいく、そんなアナログな行為は不要です。

freeeには、「スキャンで経理」という機能もついており、レシートの画像をアップロードすれば、内容と金額を読み取ってくれます。

レシートの写真をスマホでパシャパシャ撮ってアップロード。
あとは、勘定科目等を確認して登録するだけ。

いちいちレシートを見ながら内容を打ち込む、あの面倒な作業はなくなります。

「自動で経理」と「スキャンで経理」の、小さいけれど重要なメリットは金額が自動で入力されているので間違えることがないことです。

入力の速さに目が行きがちですが、普段、金額の転記ミスをしまくっている管理人としてはこういった自動入力は大変ありがたいです。

このスキャンで経理、2016年12月にOCRに対応しました。
このようなフットワークの軽さがクラウドの利点ですね。

以下、公式サイトからの引用です。

大量の証憑を効率的に登録できる「スキャンで経理」が、OCRと呼ばれる画像認識と、画像へのコメント入力に対応しました。

入力が溜まってしまった証憑をまとめてfreeeに取り込むだけで、画像に書いてある内容をfreeeが文字として自動推測します。推測された内容と取り込んだ画像を並べて見ながら、あっているかを確認していくだけで記帳が完了します。

たくさんの証憑も、手入力の頻度をできるだけ減らすことで、効率的に登録していきましょう。

「freee 公式ブログ」より引用
https://www.freee.co.jp/blog/release-2016-12-08-18097.html

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4.電子請求書、見積書、納品書、発注書が発行できる

管理人が驚いたのは、電子請求書等の発行ができるということ。

電子請求書発行専門のクラウドサービスはたくさんあって、管理人もいろいろな会社さんとお会いしたことがあります。

そんな環境の中でこうも当然のごとく電子請求書発行メニューがあるのが衝撃でした。

ためしに自分のメールアドレスを登録して請求書発行をしてみたのですが、当然ながらちゃんとした請求書が届きました。(当然ですが・・・)

電子請求書に関して言えば、

といったメリットがあるため、導入を検討するのもよいかと。

スマホやタブレットがあれば、こんなことが現実に起こることが十分考えられますよね。
電子請求のスピード感に酔いしれてください。
※音が出ます!音量にご注意ください!

5.確定申告書が簡単に作れる

freeeには、質問に答えるだけで所得税の確定申告書が簡単に作れる
機能がついています。

確定申告書は項目が多く、どこにどの金額を入れるのか?が非常にわかりづらいです。

ここでもfreeeは初心者が効率よく作業できるように、という理念が生きていますね。

パソコンはもちろん、スマホやタブレットでも確定申告書作成ができますので、空いた時間にスマホで作成完了!なんてことも実現できてしまうのです。

6.法改正に対応するアップデートをfreee側で対応してくれる

クラウド全般に言えることですが、基本的にサービス側でアップデートをしてくれます。
ですので、ユーザーは何も気にすることなく使い続けることができます。

これは、パッケージソフトにはないクラウドならではのメリットですね。
いちいちインストールしなくてもすむのでとっても楽です!

他システムからの乗り換えはできる?

他システムからの乗り換えも可能です。
基本的には、他システムの仕訳データなどをCSVに出力して、それをfreeeに取り込むという流れです。

まとめ

クラウド会計ソフトfreeeについて紹介させていただきました。

管理人は会社では某大型の会計システムを使っているので、プライベートでこのようなクラウド会計システムを使うのはとても新鮮でした。

やはり、個人や小さな会社で会計システムを扱う場合は、できるだけ簡単に、効率的にできる、ということが重視されるべきだと思います。

そういう意味でも、このfreeeは個人事業主や小規模法人にはうってつけだと管理人は思います。

日々の取引から確定申告まで、オールインワンになっているので使いこなせれば、経理業務が一気に効率化されることでしょう。

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