人気を二分していると言っても過言ではない、クラウド会計ソフトfreeeとMFクラウド。
どっちを選べばいいの?と思われる方も多いことでしょう。
悩んだ一人として、そのお悩みを解決すべく、この記事を書きました。
管理人はめんどくさがり屋です。
少しでも業務を効率化できないかと日々考えています。
業務フローを見直して、無駄な仕事は極力削ったり、わかりにくい申請書や報告資料などをシンプルにすることに気が行ってしまうんですよね。
だって、無駄な仕事したくないし、そもそもめんどくさくて疲れるのは嫌だし…。
経理の仕事が面倒かどうかは、ほとんど全て会計システムにかかっているといっても過言ではないでしょう。
そこで、
・仕訳はほぼ全て自動
・手入力があっても、簡単
・超面倒くさい確定申告書まで自動で作ってくれる
・所得金額から65万円の控除ができる青色申告が簡単
という超効率的な会計システムを2つを実際に登録して使ってみました。
今回紹介します、freeeとMFクラウド確定申告はどちらも主に個人事業主などの小規模な事業者を主なターゲット層としています。
個人事業主や小規模事業者の方は、よほど経理業務が好き、というわけでもない限り帳簿付けや領収書の管理に時間をとられることを望んでいないでしょう。
繰り返しますが、これらのソフトは、
・仕訳はほぼ全て自動
・手入力があっても、簡単
・超面倒くさい確定申告書まで自動で作ってくれる
・所得金額から65万円の控除ができる青色申告が簡単
ですので、めんどくさい経理業務からほぼ解放されるのです。
その分、営業活動に時間を割くことができます。
もちろん、法人であっても使えないというわけではなく、freeeもMFクラウドともに法人用のサービスもしっかり用意されています。
それでは、freeeとMFクラウド確定申告の2つの比較について案内いたします。
freeeとMFクラウドのシェア比較
どんなサービスでも、利用者としてはシェアは気になるところです。
シェアが大きければ大きいほど、ノウハウの蓄積や今後の継続性など
様々な点で安心できることでしょう。
管理人も社内で新サービスの導入を提案するときに
シェアについてよく聞かれます。
デジタルインファクトによる最新の調査では、
freeeのシェアが40.9%でトップ、
MFクラウドは13.0%で3位でした。
しかし、2015年11月の同社の調査では
freeeが43.7%でトップ。
MFクラウドが10.5%で3位でした。
順位の変動はないものの
注目すべきはそのシェアの内訳。
freee 43.7%→40.9%
MFクラウド 10.5%→13.0%
freeeが2.8%シェアを落としたのに対して、
MFクラウドは2.5%シェアを広げています。
freeeがトップであることには
変わりませんが、MFクラウドの勢いは
凄まじいものがあります。
http://digitalinfact.com/press160804/
http://digitalinfact.com/press160203/
freeeとMFクラウドの画面の見やすさ
画面の見やすさは人それぞれかと思いますので、
実際の画面を紹介します。
freee
MFクラウド確定申告
管理人の感想を強いて言えば
freeeは直感的かつカラフルで先進的な印象
MFクラウド確定申告はかっちりしていて、良くも悪くもオーソドックスな印象です。
今まで他社の会計ソフトを使ったことがある場合には、MFクラウドの方が違和感が少ないと思います。
もちろん、どちらも使っていけばすぐに慣れますので、好みの問題でしょう。
freeeとMFクラウドのターゲット層は?
冒頭お話したように、freeeもMFクラウド確定申告も
個人事業主や小規模な会社がメインターゲットです。
明らかに違う点は、会計の知識を求めるかどうか、です。
freeeは基本的に会計の知識を求めていません。
仕訳は自動ですし、手入力をする場合でも
取引内容を選ぶだけでできてしまいます。
借方、貸方のあるいわゆる複式簿記の形の画面はおまけのような形でついているのみです。
出力できる帳簿類も必要最低限であるため、迷うこともないでしょう。
一方、MFクラウド確定申告は、会計の知識を求めています。
といっても、高度な知識ではなく、簿記3級をかじった程度の知識で十分です。
MFクラウド確定申告で仕訳を手入力する場合、基本的には複式簿記の形で行うためです。
もちろん、自動仕訳はできますし、freeeのように取引内容を選ぶだけの「簡単入力」という機能もあるので簿記の知識がなくても仕訳はできてしまいます。
帳簿の種類が多く、便利ではあるのですが逆に混乱してしまうことも予想されます。
以上より、会計の知識があまりなく、会計ソフトも初めて使う場合はfreee。
先ほど画面の見やすさのところで説明したとおり、会計の知識があって、
会計ソフトを使ったことがある場合には
MFクラウド確定申告の方が違和感なく使えると思います。
freeeとMFクラウドの無料機能
freee、MFクラウド確定申告ともに無料お試しができます。
無料お試し期間は無制限ではありますが、
当然、機能に制限があります。
freeeは、無料お試し期間が30日です。
これは、30日で有料サービスに移行するというわけではなく、データを過去30日までしか見ることができないという意味です。
例えば、今日が4/23ならば、3/24~4/23までのデータしか見ることができません。
また、目玉の機能である確定申告書も出力することができないので、本当にお試しという意味合いが強いです。
MFクラウド確定申告は、freeeのように、データ保有期間の制限はありません。
ただし、仕訳が月15件まで、サポートがメールのみという制限が付きます。
仕訳が月15件以内で、緊急のサポートも不要だという場合は
無料のままで使い続けることができます。
freeeとMFクラウドそれぞれの特徴的な機能
freeeの特徴的な機能として、請求書をはじめ、
見積書、納品書、領収書、発注書をペーパーレスで
発行することができます。
また、「スキャンで経理」という機能があり、
これは領収書の写真をアップロードすれば、
内容を自動で読み取って、仕訳を起こしてくれるという機能です。
従来は、領収書の内容を見ながら手で入力していたものが
写真を撮るだけで済むので、面倒な経費清算の手間が
格段に減ります。
移動中や待ち時間でも経費精算ができてしまうのです。
MFクラウド確定申告には電子請求書や経費精算の機能は単独ではついていません。
MFクラウド請求書やMFクラウド経費といった別サービスとの連携になります。
freeeとMFクラウドの外部連携サービス比較
freeeもMFクラウド確定申告も、ほぼ全ての金融機関、
ほぼ全てのクレジットカード、主要なインターネットサービス(amazon等)と
連携することが可能です。
freee
MFクラウド確定申告
連携をした金融機関やカード、サービスはそれぞれにお金の動きがあった場合、自動仕訳の対象になります。
例えば、連携した金融機関に入金があった場合やクレジットカードで決済した場合、amazonで買い物をした場合に入金、出金の仕訳が自動でできます。
料金
freee、MFクラウド確定申告ともに3つのプランがあり、それぞれのプランで利用できる機能が異なります。
当然、高価なプランほど利用できる機能の範囲が広く、サポートも手厚くなります。
初めはやはり無料で試してみて、必要があればアップグレードしていく、という使い方がいいですよ。
freeeとMFクラウドのサポート体制比較
freeeは基本的にチャットサポート、メールサポートです。
全てのプランに付いていますが、スタンダードプラン(月額1,980円)、プレミアムプラン(月額3,980円)
の利用者は優先的に対応してくれます。
最上級のプレミアムプランであれば、これに加えて電話サポートも付いてきます。
MFクラウド確定申告もチャットサポート、メールサポートです。
年額17,200円のあんしん電話サポート付きベーシックプランには
電話サポートも付いてきます。
サポートに関しては、どちらも甲乙つけがたいところですが、もし、公式サポートではなく、税理士など外部に質問をする場合は
MFクラウド確定申告の方が、わずかながら聞きやすいと思われます。
なぜなら、MFクラウド確定申告は複式簿記を前提としているため、一般論として話が通じやすいのです。
まとめ
ここまで、freeeとMFクラウド確定申告を比較してきました。
くどいようですが、どちらも
・仕訳はほぼ全て自動
・手入力があっても、簡単
・超面倒くさい確定申告書まで自動で作ってくれる
・所得金額から65万円の控除ができる青色申告が簡単
という特徴は変わりありません。
むしろ、仕訳入力の方法や電子請求書の発行有無など細かい点が違うので、
無料で試してみてご自身に合う方を使われるのがよいでしょう。
ここまでお読みくださってありがとうございます。