経理事務が未経験なのに、経理部門に配属になってしまう、ということはある程度大きな企業だと当たり前のように起こりえます。
問題は、未経験で経理部門で活躍することができるか、ということです。

結論的には、もちろん可能です。
すぐには無理かもしれませんが、1年間で一通りの業務を経験し、2年目に入るころには慣れてきます。
個人差はあるので一概には言えませんけどね。

管理人も経理のけの字も知らない状態で、新卒で経理部門に配属になり、必死でついていった経験があります。
やっぱり大体2年目くらいからだんだん慣れていったといった感じで、3年、4年と経験していくと、決算業務の中心を担うようになったり、他の部署から頼りにされるようになったりと、レベルアップを実感できました。

今回は、未経験で経理部門に配属になった場合の具体的な対策を、未経験から進んでいった管理人の視点でご説明します!

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まずは実務が最優先

経理に配属になったら、まずは資格!?簿記2級とか取らなきゃダメ!?とか思いがちです。

間違いではないのですが、最優先にすべきは会社の実務のやり方を学ぶことです。
変な話、簿記を知らなくても会社の実務はできます。

実際、管理人も簿記の知識は0のままで、7年~8年続けて、転職のため兼力試しで資格を取り始めたといった感じです。

ある程度の規模の会社であれば、引継書や手順書が残っているはずですので、それに従えば実務はほぼできてしまいます。
経理の仕事は良くも悪くも定型化しやすいので、手順書が作りやすいんですね。

最近は会計システムも洗練されてきているので、簿記の知識が無くても決算書は余裕で作れてしまいます。
管理人のいた会社でも、「仕訳って何?」ってレベルの人でも経理業務ができていました。
単にシステムの操作なので、「この時にはこのボタンをクリック」程度の知識があればできてしまうんですね。

ですので、簿記の知識よりもまずは、その会社での仕事のやり方をしっかり身につけましょう!

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とは言っても簿記の知識は身につけると良い

ここまで誤解してほしくないのは、簿記の知識が無くてもいい、というわけではありません。
経理の仕事をする上で、いや、どんな仕事をする上でも簿記の知識はあった方がいいに決まっています。
会社のお金を数値化する技術なので。

経理の仕事で簿記が必要なのは、お金のこともさることながら、部内での共通言語みたいなものだからです。

経理部内では必然的に数字の話が多くなりまして、仕訳でお金の動きを追っていくこともよくあります。
特に数字に違和感があるときなどは、仕訳を一つ一つ分解して見ていきます。
その時に、仕訳を考えながら部内で協議することもあります。

ですから、簿記の知識があれば、より精度の高い経理の仕事ができるわけです。

メーカー系の会社だと原価計算があるので、工業簿記は避けて通れないと思ってよいでしょう。
仕掛品や製品、そして売上原価とのつながりがわからないと、おそらく、現場でも何を言っているのか理解ができないと思います。
簿記2級は必須です。

経理に配属になったときの勉強方法

まずは、会社の実務を覚えることを最優先。
次に簿記の勉強です。

実務に関しては、経理の仕事の入門書のようなものを何冊か読めば大体の流れはわかります。
そのうえで、実務と書籍を照らし合わせて勉強をすすめればよいでしょう。

簿記の資格勉強は、独学よりも習った方が早いです。
管理人は最初はLECの簿記講座を受け、その後、大原で税理士簿記論、財務諸表論を勉強しました。

現在は、通学が大変だったり、時間がなかったりなので、WEB講座がおすすめです。
特にスタディング(旧通勤講座)は、大手予備校(大原やTAC)に比べてリーズナブルで、講座内容も充実しているので、大変おすすめです。

詳しくはリンク先でご確認ください。

>スタディング簿記講座詳細


まとめ

経理の仕事はとっつきづらいという印象はよく聞きます。
しかし、実務に慣れてしまえば、ルーチンワークはそれほど難しいものではありません。

ただ、世界的な会計基準の変更や決算、税務などハイレベルな業務をこなすにはそれなりの知識と経験が必要です。
とはいえ、これらも実務の積み重ねの知識なので、少しずつ慣れていけばいい、というのは経理の仕事でも、他の仕事でも変わりません。

資格の勉強は、現在、WEB講座などが整っているので、やりやすい時代と言えるでしょう。