履歴書に何気なくある、趣味・特技の欄。
あれって何となく、何を書いていいか迷いませんか?
趣味らしい趣味が無かったり、逆に色々手を広げすぎてどれも趣味と呼ぶには中途半端だったり。
とはいえ、履歴書に欄がある以上は空欄にするのはNG。
今回は、書けそうでなかなかうまく書けない趣味・特技についてお話しします。
趣味・特技はあなたの人となり
趣味・特技は仕事に直接関係するものではありません。
ですので、ある程度自由に書いていただいてもかまわないのです。
とは言っても、「読書」「映画鑑賞」「音楽鑑賞」「スポーツ」だけしか書かないなど、紋切型の印象に残らないような書き方はおすすめしません。
会社側は、その趣味・特技を通してあなた自身がどんな人なのか、どんな考え方の人なのか、を知りたいのです。
趣味・特技がないという場合は?
書けるような趣味や特技がない、という人も多いかもしれませんが、空欄にするのはNGです。
嘘を書いてしまうと後々墓穴を掘ることになるかもしれませんが、多少興味のあることを「趣味」と見立てて少し大げさに書いてしまう程度のことは許されるでしょう。
いわゆる「盛る」というやつです。
ほぼ全員がやっていることですので、気にすることはありません。
休日にちょっと自炊をする程度なのに「趣味特技:料理」と書いてしまっていいのだろうか?などと真面目に悩む必要はありません。
堂々と「趣味特技:料理」と書いて、それについて聞かれたら「今は究極の親子丼を作ろうと様々なレシピを比較検討して食べ比べています」ぐらいのことは言えるようにしておきましょう。
後ろめたいようなら、書いてしまった後、実際に意識して少し料理を頑張ればいいのです。
そうしていくうちに本当に特技になるかもしれませんよ。
それでも見つからない場合
まずはシンプルに、何をしている時が楽しいか?を考えましょう。
自分が楽しいと思えること=趣味と言えます。
次に何に時間を費やしているのかを考えます。
仕事や家事以外のいわゆる余暇に何をしていることが多いのか、もし、ある特定のことに時間を費やしているのであればそれも趣味と言って差し支えないでしょう。
見つかったら理由を深堀してみる
趣味・特技に関わらず、何かを上手に伝えようとした場合、理由を深堀りしてみることをおすすめします。
トヨタでも採用されている「なぜなぜ分析」ですね。
そうすることで、面接で聞かれた時にも自信を持って答えることができるのです。
なぜ、それをしている時が楽しいのか?
なぜ、余暇をそれに充てているのか?
なぜ、それが好きなのか?
例えば、読書がなぜ趣味といえるのか。
知らなかったことを知ることができて、知的好奇心が満たされるから?
歴史小説を読むことで、趣味と教養を兼ねることができるから?
他のことを忘れて、落ち着くことができるから?
色々な理由が考えられますね。
そして、その理由もさらになぜそう思うのか?を繰り返してみると、より深く自分の趣味と向き合うことができます。
是非、あなたの趣味も深堀りしてみて下さい。
自己PRにつなげよう
趣味特技に関する質問は転職活動に際しては前職の経歴と同じくらい興味を持たれる要素です。
なぜなら、趣味特技にはその人の人間性がそのまま表れる、またとない自己PRの場となるからです。
どんな趣味や特技を持っているのかも大切ですが、それ以上に重要なのはその伝え方です。
例えば「読書」が好きだからといって、趣味特技欄に「読書」と一言書くのではアピール力不足です。
ではどうするのか?
推理小説が好きなら、好きな作者やシリーズ名を書き添えたり、年間にどのくらい読んでいるかなど、「どのように読書を楽しんでいるか」が具体的にイメージできるように表現するとそれがそのまま自己PRにつながります。
企業が転職者に期待することは即戦力として会社の利益に貢献してくれることですから、趣味や特技が仕事スキルに直結するようなものであれば武器になりますが、嘘をつく訳にもいきません。
嘘をついていると、ちょっと突っ込まれるとすぐにボロがでてしまいます。
ですから、当然、正直に話すのが大前提です。
あくまでも自分の人柄を伝える手段として割り切ってしまうのも一つの手です。
ネガティブイメージの趣味特技はNG
履歴書の趣味特技欄には、書類選考の妨げになるような内容は控えるべきでしょう。
なにも全てをさらけ出す必要はなく、「これはちょっとネガティブなイメージかな?」と思うような事はあえて書かなくてもOKです。
ネガティブなイメージの趣味や特技というと、競馬や麻雀などの賭け事、ギャンブルが筆頭にあげられます。
これは金銭がらみのトラブルに巻き込まれやすいというイメージから企業側にあまり歓迎されません。
避けた方が無難でしょう。
また趣味特技欄に「ゲーム」「漫画」とだけ書き、他には何も書かれていないという履歴書も社会人としては少々物足りなさを感じます。
こじつけでもいいので、ゲームを徹底的やりこんだ=研究熱心、ひとつのことを極める、等のようにポジティブに変換してしまいましょう!
まとめ
趣味・特技は、面接のメインではありませんが、あなたの人柄や考え方を知る上で興味を持たれるポイントです。
趣味と言えるものはない、人より優れた特技なんて持っていない、という場合でも安心してください。
私たちの多くは、何かを極めているわけでも、人より突出しているわけではありません。
大事なのは、私たち一人ひとりの独自の考え方です。
なぜ、それが好きなのか、を論理的に説明できればそれでいいのです。
まずいのは趣味・特技は〇〇です、と言っておきながら、なぜそれが自分の趣味・特技と言えるのかを説明できないことです。
やはり、単なる雑談ではなく仕事の面接の場。
受け答えがしっかりできるか、ということは重要視されますので、最低限説明できるようにしておくべきですね。
面接の練習はひとりではなかなか難しいものです。
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