作るのが苦手な人が多いと思われるキャッシュフロー計算書。
管理人もわけもわからず担当になってしまい、悪戦苦闘の日々でした。

特にわかりづらいのが投資キャッシュフローの中の固定資産の取得。

単に取得価額だけでなくて、減価償却や売却も考えなくてはいけません。
そしてさらに、今回ご紹介する設備未払金なんかもからんでくると、営業キャッシュフローも関係してくるので、もはや意味不明です。

今回は、投資キャッシュフローと設備未払金の関係をご説明します。

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設備未払金とは何?

設備未払金とは、未払金の中でも特に固定資産を買った時に使う勘定科目です。

普段の取引の中では必ずしも使うものではありませんが、キャッシュフロー計算書を作るときには、未払金と設備未払金は必ず分けなければなりません。

なぜなら、未払金は営業キャッシュフローの区分で使うもので、設備未払金は投資キャッシュフローの中で使うものだからです。

つまり、分けなければ営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの金額が正しくなくなってしまい、正しいキャッシュフロー計算書が作れなくなってしまうわけです。

投資キャッシュフローと固定資産の取得

投資キャッシュフローは主に設備などの固定資産や投資有価証券などの売買でどれだけお金が出入りしたかを表すキャッシュフロー項目です。

ここでは、以下のような固定資産取引があったとして説明していきましょう。

取引内容 金額
期中の取得価額=固定資産の増加額 100万円
設備未払金期首残高 20万円
設備未払金期末残高 10万円
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固定資産の取得による支出の計算方法

固定資産の取得による支出は、以下のように考えるのがよいです。

100万円+20万円-10万円=110万円

固定資産の増加額+設備未払金期首残高-設備未払金期末残高=固定資産の取得による支出
です。

まず、全部その場で現金払いだとしたら、固定資産の当期増加額100万円がそのまま支出になりますよね?
ですが、実際はそうではなく設備未払金として後から支払をすることが多いです。

なので、その設備未払金を考えなければなりません。

今回の例では、設備未払金には期首残高と期末残高の両方がありますが、仮に期末しかなかったとした場合を考えてみましょう。

まず、固定資産の増加額が100万円です。
しかし、このうち10万円は設備未払金として残っているので、お金が出て行っていません。
ですからこの10万円は固定資産は増加しているけどお金は払っていないということで、引いてあげなければなりません。
100万円-10万円で90万円が支出金額となります。

設備未払金期首残高は逆の考え方です。

ここでは仮に設備未払金期首残高が20万円あって、期末残高が0円、固定資産の増加額が100万円だった場合を考えてみましょう。

固定資産の増加額が100万円で設備未払金期末残高が0円ということは、この100万円は全てお金が出て行っているということです。

では、期首残高はどう考えるか?
設備未払金が期末に0円だったということは、期首にあった20万円はもう支払われているということ。

ということは、固定資産の増加額100万円の他に、設備未払金20万円の支払があったということです。

ですので、100万円+20万円で120万円が固定資産の取得による支出というわけです。

設備未払金の期首残高と期末残高、この二つの考え方を合わせると、最初にご説明した

固定資産の増加額+設備未払金期首残高-設備未払金期末残高=固定資産の取得による支出

という式になるわけです。

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営業キャッシュフローとの関係は?

営業キャッシュフローとの関係にもちょっと触れておきましょう。

普段の仕訳で、未払金と設備未払金を分けていればよいのですが、いちいちそんなの分けていられないという会社も多いのではないかと思います。
分けていないと、BSで未払金としか表示されないので、そのまま増減を計算して営業キャッシュフローに入れてしまうと、投資キャッシュフローが合わなくなってしまいます。

例えば、以下のような未払金残高だったとしましょう。

内容 金額
未払金期首残高 120万円
未払金期末残高 110万円

この場合、そのまま計算すると未払金の減少が120万円-110万円=10万円であり、営業キャッシュフローが▲10万円となります。

しかし、この中に、設備未払金が期首20万円、期末10万円含まれているとしたらどうでしょう?

設備未払金は先ほど説明したとおりとして、
普通の未払金は期首100万円、期末100万円で、営業キャッシュフローは増減なしで0円ということになります。

このように、普通の未払金と設備未払金を分けないと、営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの金額が違ってしまうので注意しましょう。

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まとめ

わかりづらい固定資産の取得がかかわる投資キャッシュフローを説明しました。

設備未払金や普通の未払金が絡んでくると、頭がこんがらがってしまうので、今回の説明を読み返していただき、少しでもキャッシュフロー計算書を作るときの助けになれば嬉しいです。