社会人になって簿記の勉強を始める方も多いと思います。
管理人はまさにそんな感じで、新卒で経理に配属になって慌てて勉強を始めました。

当然、初めはなんのことだかわからず、挫折をしてしまいました。

今回は、管理人が実践した、簿記の勉強法についてお話していきます。

ちなみに、管理人はこの方法で、税理士簿記論、財務諸表論も取っていますので、使えない方法ではないと思いますよ。

なお、勉強方法の形態はいろいろありますが、最近では独学のeラーニングが人気です。
ちょっと前までは、通信教育であってもパソコンが必要であったりしましたが、今はスマホで受講できてしまう時代です。

働きながらの勉強はスキマ時間をうまく使うのがセオリーです。
管理人も働きながらでしたので、スキマ時間の活用をどうするかに悩みました。
今は、スマホで簡単に講義が聞けてしまうので、そのような講座を検討するのもよいでしょう。

管理人が試してみてよかったのが、スタディング(旧通勤講座)です。
大原やTACなどの大手予備校よりもはるかにリーズナブルなので、要チェックです。

>>スタディング簿記講座



まずはゴールである貸借対照表、損益計算書を理解しましょう

簿記の目的は、誤解を恐れずに言ってしまえば、決算書類を作ることです。
貸借対照表、損益計算書がメインで、株主資本等変動計算書、キャッシュフロー計算書なども作っていきます。

これは、会社が株主や銀行、税務署などに、業績を報告するためです。

ですから、まずは貸借対照表と損益計算書をどうやって作られているのかを理解しましょう。

簿記のテキストには、簿記一巡の手続き、という難しい言葉で、フローチャートのようなものが書かれていることが多いです。

初めて見たら、簿記一巡って何だよ!?って話ですよね。
管理人はそうでした。

出典:資格の大原
http://www.o-hara.ac.jp/best/boki/taiken/pdf/boki2_syougyou_text.pdf

これを覚えるの!?と思われるかもしれませんが、覚える必要はあまりないです。

こんなものなのね、くらいな感じで流れだけでもつかめれば十分!

早い話が、一つ一つの取引を記録して、集めて、きれいにまとめる、ってだけです。

仕訳を覚えましょう

貸借対照表や損益計算書といった決算書類は、一つ一つの仕訳の積み重ねです。
簿記は仕訳が土台なので、仕訳は必ずマスターする必要があります。

スポーツで言う基礎練習のようなもので、難しい技術(決算書類の作成)をマスターする前に、足腰を鍛える(仕訳を覚える)というイメージです。

実務でもそうですが、結局、仕訳がわからないと、この取引をすると資産と負債がどう動くのか、利益に影響を与えるのか与えないのか、ということがわからなくなってしまいます。

簿記の試験でも仕訳は重要で、そのものずばり「仕訳をせよ」という問題から、仕訳を理解していないと精算表の借方貸方どっちに書けばいいかわからない、という問題もあります。

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過去問から始めよう

どんな資格でもそうですが、よく、こんな人がいます。

テキストを最初から最後まで読み込んで、一通り理解する。

問題集をやる。

いざ、過去問に挑戦!

これ、ものすごく効率が悪いです。

簿記3級くらいのボリュームであれば、この方法でもなんとかなってしまうかもしれませんが、2級、1級、そして税理士、公認会計士など難易度が上がってくると、太刀打ちできなくなります。

じゃあどうするかといいますと、見出しの通り過去問から始めるんです。

試験の世界ではよく、過去問に始まり過去問に終わる、と言われています。

当然、解けるわけがありません。
でもそれでいいんです。

最初はどんな問題がでるか、どんな風に聞かれるかを見てしまうのです。

敵を知り己を知れば百戦してあやうからず、です。

最初に相手の手の内を知り尽くしてしまいましょう。

解答解説を見てしまうのは悪いことじゃない

これまたよくいるのですが、解答解説は最後に見る、という人。

ストイックで結構ですが、問題を解いていてわからなかったら、なりふり構わず解答解説を見てしまいましょう。

問題を解く意味がないじゃないか!という反論もあるでしょうが、目的は試験に合格することであって、過去問を解くことではありません。
そのためには、何が何でも解き方を身につけなくてはなりません。

それに、解答解説を見たところで、解き直すときにはどうせ忘れています。

解答解説を覚えてしまって、問題の手ごたえがなくなってしまったときに初めて、私たちの知識として定着したということです。

解答解説が不親切な場合は、テキストに戻って内容を確認すると理解が深まります。

過去問は、解答解説もテキストの一部だ、という意識で取り組むといいですよ。

問題集で知識の補強

過去問を体験して、試験の全体像はだいたいつかんだ、という状態になったら問題集に取り組んでみましょう。

ここでもやっぱり解答解説は見てしまってかまいません。

問題集をやるときに大事なのは、1冊の問題集を何度も何度も何度も繰り返すこと。
問題と解き方を覚えてしまうくらいまでやりこむことが重要です。

どうしてもわからない部分は、テキストを読んで理解します。
で、ちゃんと理解できているかな、ということを問題集で確認するのです。

テキストをどれだけ育てられるか

中には、過去問と解答解説だけで合格してしまう剛の者もいらっしゃいますが、たいていはテキストを読んでわからないところを潰していくことでしょう。

これまでお話してきたように、問題を解いていて、つまづいたらテキストに戻るのです。

テキストをキレイに使って、ノートにいろいろメモしたがる人がよくいます。
これも、試験に受かるためには辞めた方がいいです。

ノートを使わず、テキストに遠慮なく書き込みをしてください。

問題を解いていて思ったこと、テキストの解説では不十分なこと、自分の弱点、などなど。
また、プリントなどがある場合は、テキストに貼り付けてしまいましょう。

こうして、テキストを自分オリジナルに「育てて」いくのです。

そのテキストは、自分の弱点や自己流の問題の解き方が満載の、自分専用のテキストになるのです。

まとめ

簿記の勉強方法について、管理人の体験をもとにお話ししました。

この勉強方法が絶対に正しいわけでも、全員に合っているわけでもないので、参考にしながら勉強をすすめてみてください。

何か質問がありましたら、是非、無料相談フォームやコメントからご遠慮なく質問をしてください。

試験勉強でつまづいたときはこちらの記事が参考になります。