税理士試験を受けるときに必修の会計科目、簿記論と財務諸表論。

この二つに合格しなければ税理士資格を取ることはできません。

もちろん、二つとも一筋縄ではいかない試験ですが、少しでも合格率を上げるために管理人が勉強してきた方法をシェアします。

今回は簿記論についてご紹介します。

どうか参考にして、あなたも簿記論に合格してくださいね。

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簿記論の概要は?

簿記論は、税理士試験の中の会計科目と呼ばれているものです。

会計科目はこの簿記論と財務諸表論の2つで、この2つに受からないと税理士になれません。

これらの違いは、簿記論は計算問題。
財務諸表論は、計算問題+理論問題。

合格率は大体10%~20%です。

合格点は60点と公表されていますが、正直言ってこれは便宜上の話です。

実際は、上位10%~20%が60点以上になって合格するように、配点を調整するというイメージです。

ですから、実際は上位10%~20%に入らなければならない、と考えた方がよいでしょう。

商業簿記がメイン

税理士簿記論は商業簿記がメインです。

工業簿記が0というわけではないのですが、範囲は狭く、簿記2級レベルで十分対応可能です。

ですから、工業簿記が苦手でも合格する可能性があるんです。

実際管理人がそうで、工業簿記はものすごく苦手でした。

工業簿記って、考え方はだいたいわかるんですけど、試験になるとすごくマニアックなんですよね。

特に簿記1級ともなると過去問の解答解説を見ても、「この数字が〇〇を表しているということに気づけば簡単である」とか書いてあったりしますが、「そんなこと気づくかいっ!!」とツッコミを入れていました。

商業簿記が簡単とは言わないですが、工業簿記よりはとっつきやすいと言えます。

とはいえ、本支店会計や連結決算という難しい論点がよく出題されるので、決して油断はできません。

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簿記1級の範囲とほぼ同じ

範囲はどうでしょうか。

税理士は、会計も一通り知っていなければならないため、範囲は実際広いです。

大体、日商簿記1級の商業簿記の範囲と一緒です。

ですので、事前に簿記1級を勉強していた人は有利です。

管理人は簿記1級を受けていたので、簿記論で復習をした感じでした。

簿記論は時間配分が難しい

簿記論と財務諸表論、2つとも計算問題がありますが、簿記論と財務諸表論の計算問題は分量が全く違います。

簿記論は計算問題100%だけあって、分量が半端じゃないです。

どのくらい半端じゃないといいますと、絶対に回答欄は全部埋まらないくらいです、絶対にです。

つまり、全部解答する前提ではないので、それなりの戦略が必要になります。

それをこれからご説明いたします。

簿記論の戦略について

簿記論は分量が多くて、絶対に終わらないと説明しました。

では、どんな戦略で行けばよいのでしょうか。

よく言われるのが、「みんなが解ける問題は絶対に解く」ということです。
管理人もこれだけは肝に銘じて、勉強していました。

そうなると、必然的に拾う問題、捨てる問題を取捨選択する技術も必要になります。

なぜそんな戦略が必要になるのでしょうか?

これは、合格率と配点に関係があります。

最初にご説明したように、合格率は10%~20%で、合格点は60点ではあるのですが、実際は上位10%~20%の人が60点を超えるように配点を調整しているのです。

上位に入るには、上位者が解けている問題は必ず解く必要があります。

逆に、誰も解けない問題はどうでしょうか?
配点に関係ないというのは、何となくわかると思います。

ですから、みんなが解ける問題を絶対に解く、のが必要なんです。

・基本的な問題を拾えるようになる
・拾える問題の範囲を広げる
簿記論に限らず、税理士試験の勉強はこの2点が大変重要になります。

簿記論の勉強方法

簿記論の勉強方法はどのようにすればよいでしょうか。

まずは、基本的な勉強法のコツは、別記事でご説明しているので参考にしてください。

で、もったいぶってもしょうがないので、結論を言いますと、基本的な勉強方法にのっとって、とにかく問題を解きまくるしかないです。

裏技のようなものを探している暇があったら、1問でも多く問題を解いた方がいいというレベルです。

管理人は、過去問5年分を10回以上解きました。

プリンターで、解答用紙を何枚も何枚もコピーしていました。

会社に許可を得て、届いた不要なDMFAXの裏紙を数百枚使って問題集を解いていました。

管理人のような凡人は、そのくらいやらなければ、合格はおぼつきませんでした。

ただ、やみくもにやればよいというわけではありません。

ちょっとしたコツをご紹介します。

最初は個別問題

まずは、個別問題を解けるようになりましょう。

スポーツで言う基礎練習です。

管理人は別にテニスに詳しいわけでもなんでもないですが、例えば、素振り、フォアハンド、バックハンド、サーブといった個別動作の練習が、個別問題にあたります。

本試験でも個別問題は出ますし、そもそも、試験は個別問題の積み重ねでしかありません。

早めに総合問題に取り掛かる

個別問題に対して、たくさんの問題を解いて、貸借対照表や損益計算書を作る問題を総合問題といいます。

総合問題は本試験形式に近いため、個別問題が完璧になってから取り掛かろうと考えるかもしれません。

しかし、それでは効率が悪いです。

スポーツでもそうですよね?

テニスならば素振りのフォームが完璧になってから、フォアハンドで必ず返せるようになってから、サーブが必ず入るようになってから、試合形式の練習をするわけではありません。

一通りある程度の動きができるようになったら、試合形式で練習をするはずです。

そして、試合に勝つために自分に足りないものを、重点的に練習します。

簿記論も同じで、総合問題を解くことで、得意な問題、苦手な問題があることに気づくはずです。
そうして、総合問題と個別問題を行き来することで自分の苦手な分野を潰していき、「みんなが解ける問題を解けるように」なります。

簿記論は独学で合格できる?それとも通学?

もしあなたが会社員であれば、通学か独学かという選択はとても重要です。

余裕があれば、通学がよいのですが、実際そこまで時間がとれるかというとなかなか難しいのではないのでしょうか。

かといって独学だと不安だというのもまたあると思います。

そこで管理人は、大原の音声通信講座を受けていました。
授業の音声をダウンロードして、iPodやウォークマンで聞くという、一番簡易的な形式です。

しかし、その前に簿記1級の勉強をしていたので、この方法でもできたというだけで、初めて勉強するという場合はきちんとした解説があるとよいでしょう。

最近は、eラーニング環境が整備され、スマホを使って授業の映像も一緒に見ることができる講座

があります。

無駄になりがちな通勤時間を効率よく使うことができるので、管理人が勉強した時もこんなものがあればもっと楽だったかもしれないのにな・・・と思った次第です。

まとめ

税理士簿記論は、ボリュームが異常に多く、絶対に終わらせることができないという異色な試験です。

事実、管理人も最後の総合問題では、解答欄の2割程度しか埋めることができませんでした。

解答用紙を回収するときに、ちらっと周りを見たら、完全に白紙の方もいらっしゃいました。

そのくらい時間が足りない試験ということは覚えておくとよいでしょう。

簿記論は計算問題だけなので、やり方さえ覚えてしまえば解くこと自体は難しくありません。

しかし、解く問題の取捨選択をしなければならない、という目も養わなければならないので、過去問や問題集を何度も何度も解きましょう。